我が家に自分のクルマとしてアルファードがやってきて、はや2週間。
借り物の
bBや
アルファードの時は、記事のタイトルにまでして思わせぶりに書いたにもかかわらず、マイカーとして手に入れたアルファードについては、
納車日にここに写真を貼ったのみで寂しいものでした。まぁ何でも本命は隠しておきたいという心理が働くものではありますが。
まずは、今回我が家の一員となったアルファードのご紹介。グレードは、AX-Lエディション。アルファードは、このグレードが一番お買い得だと思います。エンジンも2.4Lのレギュラーガソリンなので、ランニングコストも少ないです。「俺は最高グレードしかいやだ」という方はその限りではありません。さらに付け加えるならば、「俺はモデルチェンジ直後のクルマしかいやだ」という方は、アルファード自体購入対象にはならないでしょう。
ボディカラーはブラックマイカ。はじめての「黒」ですが、意識して見ると最近はけっこう多いボディカラーです。
オプションは有償無償含めて、HDDナビ、バックガイドモニター、後席ディスプレイ、ウッド調ステアリング、ウッド調シフトレバーノブ、ETC、オートアラーム、サイドバイザー、フロアマットといったところです。
では、2週間経った使用状況および感想をば・・・。
◆走行距離
約430km。
◆燃費
300km時点での燃費、6km/L。片道2kmの通勤に2週間使用。グランビアを通勤に使った場合、良くて3km/Lだったのを考えると、まずまず。
◆不具合
無し。気になるところも無し。今まで7台乗り継いで来たが、何も気になるところがないのは、はじめての経験。
◆静粛性
最高の静粛性とは当然言えないものの、かなり満足できるレベル。エンジン音は2000回転以下キープの走行ならば、エンジン音もほとんど気にならず。タイヤ音は静か。しかも、工事中の削った荒れたアスファルトの上でも、かすかな音のアップのみ。
◆操安性
おとなしく乗っている段階なので、いろんなケースでの評価はこれから。これからと言っても、セダンやスポーティ車のような評価にはなりませんけど。一般道での通常走行では、ハンドリング、路面追従、乗り心地とも、好感の持てるもの。
◆走行性能
上で「2000回転以下キープ」と書いたが、アクセルを少し踏んでエンジンを2000回転にキープすると、ATが徐々にシフトアップしていって滑るように加速していく。それがけっこう楽しくて、それを楽しむためにエンジンを吹かさなくなった。こういう設定自体、省エネ運転につながるような気がする。最近のクルマはエンジン性能が良いので、エンジンを吹かせばかなりのレベルの加速性能が得られる。しかし、吹かさずにグングン加速する感覚というのは、けっこう病みつきになる感覚である。
◆乗り心地
タイヤにサスペンションを介してボディが乗っかっているという感じではなく、ボディにタイヤがサスペンションでぶら下がっているという感じで、道路の凹凸を軽くポンポンと叩きながらそのショックを吸収しているという感じ。不快感やばたつき感はまったくなく、ずっと楽しんでいたい乗り心地である。ボディのしっかり感もグランビアとは比べ物にならない。力で抑え力で進むという感じではなく、障害を軽くいなしながら滑るように進むという感じ。
◆小回り性能
FFなのに、FRのグランビアよりも、タイヤの切れ角が大きい印象。実際の小回り性能も、グランビアよりアルファードのほうが上。
◆内装質感
ダッシュボード表面がソフトになっているのと、明るく品のある木目パネル、木目ステアリング(後付け)で、高級感はグランビアよりも格段にアップ。メータパネルもメータリングや文字盤などに特徴があり、安っぽさは感じない。
◆オーディオ
販売店純正オプションの富士通テン製HDDナビ、NH3T-W56を使用。スピーカはラジオレス6スピーカ仕様だが、音質はカーオーディオとしてはけっこう良い。ミュージックプレーヤーを謳っていたbBのオーディオよりずっと良い。音の厚み、繊細感、透明感、すべてクルマの中を考えれば満足できる音質。音量を上げるとややうるさく感じる音が出るのは、音作りのせいと歪のせいと思われるが、実用音量レベルではまったく気にならない。家のピュアーオーディオ装置の再生音とは比べものにならないが、オーディオとして気持ちよく聞けるレベルになっているのは嬉しい。ただし、バーチャルサラウンドとDSPといった音響効果機能がついているが、これはバランスを崩すだけなので聞き苦しい。私は常時すべてOFFで使用。これは各人の好みの問題ではあるが。
◆HDDミュージックジューク
HDDに音楽を録音しておけば、いつでも好きな音楽を聴けるという機能。今までCDチェンジャーを使っていたが、それとは比べ物にならないほど便利。CDを入れて再生すると、自動的に4倍速(VTRの3倍速とは意味が異なる。)で自動録音してくれるので、CDを再生するごとにミュージックジュークに曲がたまっていく。約3000曲録音可能とのこと。
◆ナビ
10年前のナビを使っていた私にはカルチャーショック。3D市街地走行の画面には驚き。今走っている景色が画面に表示されている。自分の家も表示されている。(当然建物は標準化されており、個々の家のデザインが表示されるわけでは無い。)ルート探索のスピードもほぼ瞬時、しかも5ルート。ルート精度は抜群によくなっているが、さすがに最新機種でも「アホな案内、ルート指示」はたまに存在していて、人間らしい面あり。タッチパネル操作は便利、快適。音声入力は、私の発音する言葉はなかなか正確に認識してくれないみたいなので、今後は使用しない可能性大。
◆欠点
唯一の不便、欠点は、スマートエントリースタートシステムでは無いこと。我が家のヴィッツがスマートエントリースタートシステム搭載で、その便利さを享受しているので、そうでないことの不便さを痛感。
ってなところです。
8年も同じクルマに乗っていると、いろんな面で浦島太郎です。たまに新しいクルマに触れたり乗ったりすることもあるのですが、細かい部分は、何日もじっくりと乗ってみないとわからないものだとあらためて痛感しました。また機会がありましたら、その後のレポートもご紹介できればと思っています。