『「紫陽花と最恋ロケ地」鎌倉ぶらり旅』シリーズ最後のエントリーです。
今回の鎌倉ぶらりひとり旅は、自分でもけっこう凹んでしまう失敗をいくつかしてしまいました。おおっぴらにできないものも含めると、まったく50歳を超えて何してんだかという情けない思いでいっぱいです。思い出すと、思わず「あ~あ・・・」とため息が出てしまいます。
でも、ひとり旅だからこその失敗だし、しかも自分からアクションしての失敗ですので、そういう挑戦あってこその「人生は楽しい」だと思いますので、笑って次への成長の糧にしちゃおうと思っています。
◆失敗その1
長い距離を歩き、坂を登ってやっと到達した銭洗弁財天。
すでに5時を過ぎていましたので受付はしまっていましたので、参拝に来た人たちは、置いてあるざるを勝手に持っていって、御賽銭を出してお参りしたうえでお金を洗います。私も同じようにして、財布の中にある500円玉と100円玉をざるに入れて洗ったわけです。お札を洗っている人もいましたが、次に使うときにちょっと支障がでそうなので、私は硬貨だけにしたのですが・・・
ちょっとカメラで記念撮影・・・と思ってカメラを構えようとしたとたん、ざるがひっくり返ってお金を「ちゃらりーーん」。
人はそれほど多くなかったのですが、こういう時って恥ずかしいですね。(-_-;)
そもそものドジっぷりも蓮かしいですが、お参りしているものを落とすなんて「こいつ、ご利益無いぞ」と思われるのが恥ずかしい。
まぁ、恥ずかしいだけだったら良かったんですけどね・・・
落としたお金を拾ってもう一度ざるに入れて洗ったわけですよ。
写真も撮って・・・
それで財布に入れようとしたら、百円玉4枚と五十円玉2枚・・・
ごひゃくえん!玉がひとつも無い!!!!私は往生際が悪くて、ひょとして落ちているんじゃないかとお金を洗う場所を行ったり来たり。まわりの人は、「こいつ、水の中のお金を盗もうとしているんじゃないか?」という目で、チラチラ不審がって見ています。
いや、水の中に落ちて御賽銭と同じ扱いになればそれはそれでいいんですよ。誰かに拾って持っていかれたのではないかという情けない思いが、私をその場から離れさせようとしなかったのです。
そんな状況でしたので、この時は、「最恋」のシーン再現撮影をすっかりと忘れてしまいました。
その気持ちが次の失敗にも続きます。
 100円玉4枚と50円玉2枚に減った・・・(T^T) |  さすがにこの中から取ることはできません |
◆失敗その2
気持ちを立て直して、次は、若い頃からの夢の実現に向かいます。
その夢は、さだまさしの「縁切寺」の歌詞の再現。
そう、
♪源氏山から北鎌倉へ、あの日と同じ道程で、
♪たどりついたのは、縁切寺という歌詞の通り、源氏山から北鎌倉へ抜けるということ。
事前に調べなくても、こんな有名なルートは行けばわかるだろうと思っていたのが間違い。
簡単な地図で、勝手に判断して行ったルートが、化粧(けわい)坂切通を降りていくルート。化粧坂切通はちょっと降りるのは大変そうだったので、ちょっと脇の階段を下りていったのですが、これが北鎌倉に向かう正式ルートと思い込んでいたのがアホでした。
しばらく歩いて行ったら、そこに住んでいる奥さんがいらっしゃったので、
「北鎌倉に抜けたいのですが、この道で行けますか?」
と尋ねたところ、
「行けるよ、あの山を越えればすぐだよ。
獣道だけど、男の人ならばそんなに大変じゃないね。
私も子供の頃はよく登ったし。」
とのこと。
ほかの人にも聞いたのですが、「獣道だけど」という前置きは付くものの、簡単そうに教えてくれますので、安心して教えられたように急な坂道を登ったわけです。
そうすると、現れたのは・・・「行き止まり」。
家があって、道は途切れています。
仕方がないので、登ってきた急な坂を下りて、一番近い家を尋ねて奥さんにお聞きします。
「道の行き止まりの所にガレージがあったでしょう。その横から登れますよ」
はぁ?
もう一度、急な坂を登ります。
ありました。
ありましたが、小さな崖みたいなところじゃないですか!
しかも、朝の雨で濡れている。
こんなところで滑って落ちて怪我をしたりカメラ壊したら、それこそ、泣くに泣けない。
てったーーい!!!そういう声が私の中で響き渡りました。
さすがに、もう源氏山に登って戻る気力はありませんでしたので、横須賀線沿いに出て鎌倉までの1.5kmを歩いて戻りました。
 ガレージ横の階段が入口 |  これを登れと!? |
あとで調べると、銭洗弁財天から源氏山に登って、源頼朝像の方向ではなくて葛原岡神社の方向に行けば良かったのだそうです。山の上をしばらく行って北鎌倉で下山するようにしないといけないのであって、化粧坂切通で山を降りちゃったらダメなんです。
こんなこと、事前に調べていけば何のことはないことだったのですが、地図を見て自分で判断してしまったことがよくなかったですねぇ。

青が私の歩いた撤退までのルート◆失敗その3
お金は落としても、せっかく銭洗弁財天で洗った100円玉4枚と50円玉2枚。
これは別にしておいて、子供たちにお守り変わりにあげるつもりでした。
だから、ほかの小銭はすべて別の場所に出して、洗った硬貨を財布に大事に入れておきました。
帰りはいつものように小田原で新幹線に乗るのですが、Suicaのチャージ額が少なくて、小田原で精算する必要がありました。Suicaを入れて、不足分の250円を精算機に入れる。さぁ、改札を出ようとしたら、あれっ?
銭洗弁財天で洗ったお金を入れていた財布が開いている。
あああぁ、さっきの精算機で使ってしまった!!!
せっかく洗ったお金も使ってしまいました・・・・
いや、別に洗ったお金はお守りじゃないですよ。
でもねぇ、自分でこうしようと決めたことがことごとく失敗。
この時は、さすがに、私はボケがきているんじゃないかと思いました。
◆失敗その他
その他にも、写真を一生懸命撮影していた女性に声をかけて、ぎこちなくも話もできて写真も撮らせてもらったりしたのに、別れるときに写真を送るための連絡先を聞くのを忘れてしまったり、冷たいものを飲みすぎて体が冷えすぎて倒れそうになったりと、つくづく自分が未熟だなぁと思い知らされた旅でもありました。
しかし、最初にも書いたように、いろいろと積極的にやっているからこその失敗とも思えますので、次に同じようなことがあった時に、今までよりはましな行動が取れればいいのではと思うようにします。年齢ばかり重ねて経験を重ねてこなかったツケでもありますからね。
いろいろな人に話しかけて、それで少しふれあいを持てる。
それでまずは良しということにします。
これだから、ひとり旅は面白いと思えるようになりましたしね。
「銭洗弁財天でお金を洗う」と、「源氏山から北鎌倉へ」は、次回必ずリベンジします!!