一日目の後半です。
夕食後、しっかり休みましたので、東大路通に出て東山七条から東山五条まで歩いて、そこから五条坂にはいります。五条坂の途中で清水新道茶碗坂に入り、しばらく歩くと清水寺の仁王門の南側に出ます。すでに空は暗くなっており、
清水寺のライトアップが美しく映えています。
仁王門を入り、美しくライトアップされた三重塔の横を歩いて本堂の舞台に出ます。そこからの京都の夜景がとてもきれいで見入ってしまいます。その夜景をカメラにおさめようと思うのですが、なかなかきれいに撮影できません。目で見たままを写真にすることの難しさをあらためて感じながらの撮影でした。
舞台での景観を堪能した後は、釈迦堂、阿弥陀堂、奥の院の前を通り、緩やかな坂を下りていきます。その途中でも本堂の舞台や三重塔が美しく照らされているのが見えて、空を照らすスポットライトと相まって美しかったです。
坂を下ってぐるりと回ると本堂舞台の下に着き、ライトアップされた舞台の柱が目の前に迫ります。しばらく進むと、道の横が黒く深い底のように落ち込んでいます。何があるのかと思って覗き込んだら、なんと池です。暗い空とライトアップされた景色が映って、同じような奥行きが感じられて深い底のように感じたようです。他の拝観者も驚いている会話が聞こえましたので、誰もが錯覚したようです。
清水寺のライトアップを充分楽しみ、次は八坂の塔を見に行きます。仁王門の前の清水坂(松原通)を降りていき、途中で三年坂に入ってずっと歩いていくと八坂の塔が見えてきます。八坂の塔は、昼でも夜でも、いつ来ても京都らしさを感じさせてくれます。今回も、八坂通を東大路通のほうに下りて行って、そこからの定番の八坂の塔の景色を見てきました。
 清水寺・仁王門 |  清水寺・本堂 |
 清水寺・本堂と三重塔 |  清水寺・本堂 |
 清水寺・三重塔 |  三年坂 |
 灯篭 |  八坂の塔(法観寺) |
 八坂の塔(法観寺) |  八坂の塔(法観寺) |
八坂の塔を見た後は、高台寺に向かいます。高台寺は、庭園がカラフルにライトアップされているとパンフレットに書いてあったので、それがお目当てです。八坂の塔に向かってきた道を戻り、今度は途中で二年坂に入ってねねの道に出ます。私がねねの道に来た時は人が少ないことが多かったのですが、今日は当然のことながら人がいっぱいです。
ねねの道から高台寺に向かう台所坂にはいって、
高台寺の庫裡の前に出ます。庫裡の横の受付に並んでいる人の列が、庫裡の前までずっと連なっています。受付をすませて庭園の中に入っていくと、暗い中に観月台、開山堂、霊屋がライトアップされています。華やかさはないですが、落ち着いた感じの庭園です。臥龍池に映りこんでいるライトアップされた建物や木々が奥深さを出しています。
方丈からライトアップされている庭園を眺めるために、書院から靴を脱いで方丈にあがります。方丈から眺める庭園には、順番に変化しながらカラフルなライトが照らされています。幻想的で美しいのですが、テンポが遅いのと変化が規則的ではないので、いつまで見れば全部見たことになるのかわからず、少なからずイライラ感をみんな感じていたようです。全部の色のライトが同時に点くタイミングもわずかで、それをカメラにおさめようと居座る人も多くて、人の流れも非効率でちょっと残念でした。
その後は、境内のライトアップされた竹林の中を通って最初に入った庫裡の前に出て終了です。竹林のライトアップは、嵐山花灯路で見た嵐山の竹林の道を思い出してしまいました。
 高台寺・庫裡 |  高台寺・遺芳庵 |
 高台寺・方丈前庭 |  高台寺・方丈前庭 |
 高台寺・観月台と開山堂 |  高台寺・竹林 |
高台寺を出たら、ねねの道を少し戻り、石塀小路に入ります。石塀小路はひっそりとした感じが似合っていると思っていますので、人が途切れる一瞬を待って写真を撮ってみましたがいかがでしょう。ここは京都に来たら必ず歩いてみたいと思うほど京都らしい場所だと思います。
ねねの道から見た岡林院(こうりんいん)に向かう小道のライトアップも素敵でした。先の丸窓とそれに向かう道がとても風情があったので、ついカメラを向けてしまいました。
次は
知恩院の三門に映し出される「幻想の灯り」を見に行きます。しかし、知恩院の三門前に着きましたが何も映っていません。三門の前にいたスタッフらしき女性に聞いてみると、三門の裏でやっているとのこと。脇の道から境内に入っていくと、やっていました。大きな三門をスクリーンにして、いろいろな光のアートを映し出していました。石段に座っての巨大スクリーンの鑑賞はなかなか面白かったです。
 知恩院・山門「幻想の灯り」 |  知恩院・山門「幻想の灯り」 |
ただ、花灯路が9時半までなのに対して、この時点で時間は9時を過ぎてしまっており、「幻想の灯り」を楽しむのもそこそこにして、急いで知恩院の友禅苑に入りました。暗い中で一部がライトアップされた庭園は幻想的ではありましたが、ちょっと消化不良。ここは明るいときを楽しむ庭園かなという感じでした。
最後は円山公園の現代いけばな展などをぶらぶらと見てまわり、初めての私の
東山花灯路が終わりました。
 知恩院・友禅苑 華麓庵 |  知恩院・友禅苑 |
 知恩院・友禅苑 |  円山公園「竹灯り 幽玄の川」 |
最後はいつものように祇園の巽橋と辰己大明神を見て、考えていた予定を無事終了しました。あとでわかったのですが、巽橋のすぐ近くに「鉄道ジオラマレストラン」があることがわかり、行けばよかったと後悔です。次に行く時は必ず行ってみたいと思います。
さて、夕食後に歩いた距離は、なんと8.7kmにもなりました。楽しく歩いていたとは言え、夕食前とあわせると一日目だけ(しかも半日)で、15kmも歩いたことになります。ホテルに戻ると足のふくらはぎがパンパンで、腰や背中も痛かったですが、充実感のほうが勝っていましたので心地よかったですね。
二日目は、嵐山の「
ジオラマ京都JAPAN」に行くつもりでいたのですが、夜にネットで調べたら3月16日までメインテナンスのために休館とのこと。あらら・・・ですね。仕方がないので、北野天満宮の観梅を中心に予定を組み立て直します。

東山七条~東山一帯~祇園
(8.7km)【関連エントリ】
「京都・東山花灯路と観梅」ぶらり旅・その1 ~七条通を東へ~「京都・東山花灯路と観梅」ぶらり旅・その3 ~梅の花を愛でる~「京都・東山花灯路と観梅」ぶらり旅・その4 ~堀川通を下る~過去の京都ぶらり旅
新緑の東山、京都ぶらり旅「京都・嵐山花灯路」のぶらり旅新緑の京都ぶらり旅・その1 ~小雨の東山を歩く~新緑の京都ぶらり旅・その2 ~衣笠・きぬかけの路を歩く~