9月13日に
長谷寺に行きましたが、その時に見る事ができなかったものがありました。それは、和み地蔵のリーダー。今回、その和み地蔵のリーダーを探し出すべく、この土日にまた鎌倉に行ってきました。
「和み地蔵のリーダーに会う」というのが今回のメインテーマですが、鎌倉を何度も訪れながらも行っていない定番観光スポットがたくさんありますので、今回はその定番スポットもいくつか巡る日程としました。
いつものように小田原までは新幹線で行き、小田原から東海道線を使って鎌倉にはいります。鎌倉からは江ノ電で長谷で降ります。今回は時間にも余裕がありましたので、長谷寺の前に定番の鎌倉大仏に行くことにしました。長谷駅から北に向かって歩き、長谷寺に折れる長谷観音前交差点を通り過ぎ、しばらく歩くと高徳院の仁王門が見えてきます。
 高徳院仁王門 |  鎌倉大仏 |
あの大きな鎌倉大仏ですから、さぞ広い場所、大きなお寺にあるのだろうと思っていたのですが、見つけた高徳院の仁王門はこじんまりとしていて少し拍子抜け。中に入っても狭い感じは同じで、拝観料を払い鎌倉大仏が見えるところにきてやっと広々とした場所となっています。それでも、私がパンフレットなどを見て想像していた広さに比べると、実際は狭いところにあるのだなぁという印象です。
ここでも、またミスをしてしまいました。写真を撮ったり、鎌倉大仏の内部を見学していたりしていたら、その先を見るのを忘れてしまったのです。大仏の奥にある与謝野晶子の歌碑を見るのを忘れてしまいました。ここもまたもう一度訪れてリベンジするつもりです。
高徳院を出て、来た道を南に戻ります。しばらく歩いて長谷観音前交差点を右手に曲がると長谷寺の山門です。
 長谷寺山門 |  小さな和み地蔵・その1 |
さて、和み地蔵のリーダーはどこにいるのでしょうか。今回は、ひたすら和み地蔵を求めての境内の散策です。「小さな和み地蔵・その1」は、先回も見つけた彼岸花と一緒に撮影した地蔵たちです。
 小さな和み地蔵・その2 |  小さな和み地蔵・その3 |
その2は先回歩かなかった眺望散策路の中に、その3は海光庵の出入り口の前で見つけました。リーダーではない和み地蔵もこんなにあったのですね。足元に小さくたたずんでいますので、和み地蔵という存在を知らないと気づかずに通り過ぎてしまうのではないでしょうか。その証拠に、長谷寺に何度も訪れている人が、この和み地蔵の存在を知らないということも聞いた事があります。
そしてやっと見つけましたよ、和み地蔵のリーダーを!
 大きな和み地蔵 |  大きな和み地蔵と私 |
和み地蔵のリーダーというのは、子供大くらいの大きな和み地蔵のことです。今回見つけた場所は先回も歩いたところで、何故見つけられなかったのか不思議です。「なぁ?んだ、こんなところにいたのか!」と思わず叫びたくなってしまいました。いや、叫んでいたかもしれません。嬉しくてはしゃぎながら写真を撮っていましたら、今まで気にもとめずに通り過ぎていた人たちも「かわいい?!」と叫びだして人がたくさん集まってきました。外人さんにもウケが良いようで、外人カップルさんに「写真オネガイシマ?ス」と写真撮影を頼まれてしまいました。ついでに私も撮ってくれるように頼んで、ちゃっかりと和み地蔵のリーダーとツーショット写真をゲットできました。ただ、外人さんは和み地蔵のように手を合わせてポーズをとるんですよね。私は恥ずかしくて普通の格好で撮ってもらいましたが、そういうところが国民性の違いなんでしょうか。
最近、こういう観光地で写真撮影をしていると、よく写真を撮るのを頼まれます。昔は難しい顔していたのに、最近は頼みやすい表情をしているのでしょうかね。こういうことも、なんか旅の嬉しさです。
 眺望散策路入口 |  由比ガ浜を望む |
今回、長谷寺の中で初めて行ったところが紫陽花で有名な眺望散策路。そこから見渡す由比ガ浜の景色はとても素晴らしいものでした。来年の紫陽花の時期にまた来ることができればいいのですが。
メインの目的の「和み地蔵のリーダー」に出会えたということで、今回の目的はほぼ達成。次はのんびりと鎌倉の定番スポットに行くことにします。江ノ電に乗って鎌倉に戻るわけですが、その途中の定番スポットに寄っていきます。それは、和田塚にある甘味どころ
「無心庵」です。江ノ電の線路脇から入るということでも有名なところです。
 無心庵 |  無心庵・奥の部屋 |
 クリームあんみつ |  無心庵の中庭 |
線路脇の入り口をはいると、小さな民家のようなたたずまいのお店です。中にはいると、畳の上にテーブルが6個(4個だったかな?)ほど。ひとつのテーブルに4人ですからそれほど多く座れません。私の前に待っていたお客さんがそのテーブルの空いた席に案内されると、私は奥の部屋に案内されました。奥にこんないい雰囲気のスペースがあるのかと感動してしまいました。窓の外には垣根をかすめて江ノ電が走ります。注文したのは「クリームあんみつ」。とてもいい気分で定番スポットを楽しむことができました。
次は、
鶴岡八幡宮にいくことにし、江ノ電で鎌倉に戻ります。
 江ノ電鎌倉駅・駿河屋本舗 |  鎌倉コロッケ |
何度も来ている江ノ電鎌倉駅ですが、いつも前を通り過ぎていた
「鎌倉コロッケ」を食べたくなり、買ってしまいました。素朴なコロッケらしいコロッケの味で、サクサクとてもおいしかったです。
 鎌倉駅東口 |  段葛 |
初めて鎌倉駅の東口に出て、鶴岡八幡宮に向かいます。
鶴岡八幡宮に向かうには、お店の多い小町通りとメインの参道の若宮大路があります。小町通りは帰りの楽しみにして、行きは若宮大路の段葛を歩くことにしました。段葛とは、二の鳥居から鶴岡八幡宮までの若宮大路の真ん中にある一段高い歩道のことを言います。春には両側の桜がきれいだそうです。
しばらく歩くと三の鳥居が見えてきて段葛も終わりとなります。三の鳥居からはいよいよ鶴岡八幡宮の境内です。
 三の鳥居 |  舞殿 |
 大銀杏 | 三の鳥居をくぐってしばらく参道を歩くと、舞殿が正面に見えてきます。ここは、静御前が源頼朝の命で白拍子の舞を舞ったといわれているところですが、この舞殿はそれより新しくて、実際に静御前が舞ったのは別の場所という説もあるそうです。
舞殿の後ろには本宮に至る階段がありますが、その左脇に大銀杏があります。鎌倉幕府二代将軍頼家の子公暁がこの銀杏の木に隠れていて、叔父の三代将軍源実朝を討ったといわれているところです。樹齢1000年といわれていますが、そうすると当時は隠れるほどの木だったのかなという疑問もあります。とにかく、その暗殺によって鎌倉幕府における源氏は途絶え、以降は北条氏の執権政治となっていくわけです。 |
 本宮 |  源氏池 |
本宮を見て、若宮、白幡神社をぐるりと歩いて戻ると、源氏池に突き当たります。北条政子が平家池とともに作らせたといわれています。源氏池は、季節によっては一面蓮でいっぱいになるそうです。一度、そういう季節にも訪れてみたいものですね。
ぼんやりと源氏池を眺めていたら、すっかり日が暮れてしまいました。帰りは賑やかな小町通りで食事をして一日目の行程を終了とします。
二日目は、午前中はいつものように鉄道撮影を楽しみます。この地にきたら鉄道撮影は欠かせません。今回は大船駅北の笠間跨線橋から狙ってみましたが、京浜東北線がなんとかまともに撮影可能という感じでいろんな列車を狙うのは難しい場所でした。しかし、東海道線、横須賀線、京浜東北線が次々と走るのを見ているだけで至福のひとときです。一度車で来て、思う存分鉄道写真を撮りたいものだと思います。
 笠間跨線橋から北を望む |  N'EX259系と横浜線回送205系 |
撮影を楽しんだあとは、北鎌倉の
円覚寺に行くことにします。円覚寺では、ちょうど11月1日から3日までの間「宝物風入」をやっており、円覚寺の所蔵する文化財を虫干しを兼ねて展示しています。同時に、普段は公開されていない国宝舎利殿も公開されています。
円覚寺は、つい、「えんかくじ」と読んでしまいそうなんですが、正しくは「えんがくじ」と言うそうです。鎌倉幕府の執権、北条時宗が創建したお寺です。思っていた以上に広くて見所も満載で、さらに文化財展示を見たりしていたら、とても予定していた時間では足りませんでした。国宝の「洪鐘」も見る事ができませんでしたし、見晴台からの景色を楽しむこともできませんでした。
 円覚寺総門 |  総門から山門を望む |
 山門 |  宝物風入(大方丈・書院) |
 黄梅院 |  舎利殿 |
今回も楽しい旅でした。定番スポットはずしも通っぽくていいですが、今回のような定番スポットも充実感があっていいものです。まだまだ行きたいところはたくさん残っていますし、一度行ったところでも季節が違えば違う顔を見ることができます。今回行った長谷寺も、9月に行った時とはまったく違った雰囲気でした。季節の木々、草花がいかに日本の景色に重要なのかをあらためて感じました。
しばらく、鉄道と歴史を両方楽しめる鎌倉ブームは続きそうです。また機会を作って行くことにしましょう。
【このエントリは、2009年11月3日に2009年11月1日付で掲載しました。】
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